心理学者フロイトの生涯
知っている方もいらっしゃると思いますが、ジークムント・フロイト(1856~1939年)は、精神分析の始祖として、心理学や精神医学のみならず、哲学、社会学、文化人類学、文学、芸術、宗教等の幅広い分野に多大なる影響を与えた20世紀を代表とする学者です。
しかし、後の名声から考えると以外なほど、フロイトは遅咲きの学者でもあります。
フロイトを一躍有名にしたのが、「夢判断」の出版によるところが大きいですが、それはフロイトが40代の半ばになってからの事です。
1895年(39歳)、フロイトは、ヒステリーの原因は幼少期に受けた性的虐待の結果であるという病因論ならびに精神病理を発表した。
今日で言う心的外傷やPTSDの概念に通じるものである。
これに基づいて彼は、ヒステリー患者が無意識に封印した内容を、身体症状として表出するのではなく、回想し言語化して表出することができれば、症状は消失するという治療法にたどりついた。
これは当時隆盛になりつつあった物理学の「エネルギー保存の法則」をも参考にしている。
この治療法はお話し療法と呼ばれた。
今日の精神医学におけるナラティブセラピーの原型と考えることもできる。
夢判断の意識
多くの著作があるフロイトの中でも夢判断はフロイトの著書の中で最も重要な著作の一つとして位置づけた物です。
夢判断は1930年迄に第8版が出版されており、初版はわずか600部しか印刷されず、それを捌くのに8年の歳月を費やしたと言われています。
そんな夢判断の最大の発見が、「無意識の発見」であり、人間の心の中に自分でも気がつかない部分がある事には古くから知られていたが、それが我々の心的生活の大部分を占め、心の病の原因はまさにここにあると指摘した者はフロイトが一番最初です。
そしてフロイトは人間の心の営みの中にある無意識的なるものを知るための夢判断として彼の元を訪れる神経疾患者や自分自身の夢の分析に没頭しました。
心理学者フロイトによる夢判断の目次
「上巻」
Ⅰ 夢の問題の学問的文献
Ⅱ 夢判断の方法ーある夢実例の分析
Ⅲ 夢は願望充足である
Ⅳ 夢の歪曲
Ⅴ 夢の材料と夢の源泉
Ⅵ 夢の作業
「下巻」
Ⅶ 夢の作業
Ⅷ 夢事象の心理学
うつ病や精神疾患の為に心理学は常に進化
以上、夢判断の内容等は省略致しますが、是非、ご興味のある方は、図書館等にも御座いますので読書をしてみても楽しいかもしれません。
睡眠障害の方も、眠れないから睡眠導入剤を飲む。事を継続するのではなく、眠れない原因を根本から治す生活習慣を身につけたり、睡眠を取る知識等を補っていくことも、知る楽しみが増える行動の一つとなるかもしれませんね。
うつ病に対しても、子供の不登校に対しても、多くの心理学者による統計結果や研究が存在しています。
プロのカウンセラーは、患者さんの為により危険性のリスクを少なく、安定して焦らずゆっくりと確実に状態を良くしていく事を目標としております。
是非、この機会に心理学も一緒に学んでみては如何でしょうか?(^^)