気分が思考から生まれるということは、ストレスを感じたときに陥る不快な気分も、そのときに頭に浮かんだ考えやイメージによるものです。
例えば会社の同僚達が自分だけ誘われずに食事会を開催した。
その時の自動思考として考えられるのが、
「私だけ誘われないという事はみんなから嫌われているんだ」
「私は皆の仲間はずれなんだ・・・」
等の恐怖や
ストレスが自分を苦しめる原因に繋がります。
自動思考と適応思考
自動思考自体は「こう考えよう」や「こういった行動をしよう」などと意識をして考える物ではなく、つながる事として、
「誘われないのであれば、自分からのコミュニケーションが不足していたんだ。もっと努力をしてみよう」
等と考えることを、「
適応思考」といいます。
自動思考は人それぞれ考え方が変わり、自分に自信がないほど、より自分を責めるという傾向がありますが、要は状況をどう自分の中で解釈をするかです。
気分を決めるのは解釈であり、解釈をするのは誰でもない自分自身です。
前向きな解釈さえできれば、ストレスや気分が落ち込むこともなくなることでしょう。
しかしながら自動思考を意識したり、自分をコントロールする事というのは容易ではなく、すぐには意識出来ないかもしれません。
その練習法として、ストレスを感じたときに、自分はこういったケースではこういった考え方になるんだ。
という様な自分を第三者の立場として考える練習をしてみて下さい。
そして、その自動思考を裏付ける事実がきちんとあるのかなどの確認も同時に行ってみて下さい。
自動思考による勝手な思い込みは注意!
例えば「お化けが怖い」という事も自動思考で怖いというストレスを感じるかと思いますが、その思考を裏付ける証拠は如何でしょうか?
もしかしたら本当はすごく優しいお化けなのかもしれません。
もしかしたら本当は存在しないのかもしれません。
常に自分に問いかけ、自分を励まし、自分のコントロールさえ出来れば、ストレスや気分が落ち込んだ時の心の弾力性として、まだ元気になれるはずです。