うつ病の引き金になるストレスは悪いだけではない
慢性的なストレスがうつ病の引き金になる事が多い病気ではありますが、ストレスにも適正ストレスと言われる好転する様なストレスも存在します。
例えば
「仕事にてノルマが課されて○月○日迄に目標を達成する事。」
等が仕事ではよくある光景ですが、例えばこのストレスは、緊張感が産まれたり、やり遂げようという意欲、活動のエネルギーに変換される場合があります。
そのエネルギーにより達成をする事により、次からは楽に意欲を湧き立たせる事が出来るようになり、ストレスレベルで言うと、「過剰ストレス」から「適正ストレス」に好転した事につながります。
慢性的なストレスはうつ病の引き金になります
重いストレスが長期間続いたり、繰り返し同じ辛さを抱えたりするとストレスにうまく適用出来なくなり、心身の変調をきたすようになります。
こうしたストレスに対する反応をカナダの生理学者ハンス・セリエは、警告反応期・抵抗期・疲憊期の3段階によって説明しました。
警告反応期では、ストレスを受けて一時的に身体の機能が低下するが、すぐに回復する段階
抵抗期では、ストレスが続いているが、まだもちこたえるだけの抵抗力がある段階
疲憊期では、強いストレスを長期間受け続けたため、疲労困憊して抵抗力を失っている段階
としています。
疲憊期では抵抗力にも限界が存在し、ストレスに適応出来なくなった状態となり、生命を維持する事も困難になるという説ですが、何よりも速い段階でストレスを慢性的にせずにカウンセラーや医師等に相談し少しでも考え方や心をケアを受けるようにして下さい。
不適応症状は身体から発する危険信号です
疲労の蓄積や不眠等の不適応症状は、身体や心がエネルギーを使いたがり、少し休んで下さいというSOSのサインです。
SOSが現れた時点で自分が大きなストレスを抱え込んでいる事に気づき、少し休息をとるだけでもうつ病になるリスクはかなり抑えられるはずです。