非定型うつ病とは
メンタルヘルスに一般の人の理解も深まる時代となり、うつ病という心の病は今や珍しい物ではなくなってきました。
最近では数多いうつ病の中でも従来のうつ病からは説明出来ない様な新しい症状のうつ病が増えてきています。
その一つに非定型うつ病があります。
簡単に説明をすると非定型うつ病の特徴は、「好きな事はできるけど嫌な事は出来ない」といった症状から、他人には、そんな事は誰でも思うことだ・・。と批判を浴びてしまいがちな症状がとてもわかりづらい様な要素があります。
わがままや気まぐれと誤解をされやすい病です
非定型うつ病は潜在している方も多く、近年とても増加している新しいうつ病の一つです。
非定型うつ病の方は「気分反応性」(好きなことにはうつ状態から脱出して気持ちが軽くなります)により、うつ状態と元気な時の差がとても激しい症状になります。
うつ病との違いは、通常うつ病では、食欲の低下や不眠症に悩む方が多いですが、非定型うつ病では、過食や過眠といった、逆の傾向の症状が現れます。
更には人間関係にも過敏となり、過剰に激怒をしたり、落ち込みやすかったりと、拒絶過敏症を引き起こしがちになります。
非定型うつ病の対策と心構えには運動も必要?
心の傷ばかりを考えると身体の事を忘れがちになります。
運動不足だな・・と感じている方は、適度な運動をする事によって、うつ病にはとても効果がありますので是非お試し下さい。
軽い有酸素運動(無酸素運動は疲れがたまりますので、逆効果です)をすると、神経成長ホルモンやセロトニンの分泌が増える事がわかっています。
うつ病はセロトニンがうまく働かない状態にあるので、運動不足になるとますますセロトニンの分泌量は減り、うつ状態の方へ悪循環となってしまいます。
一日一度は外出をし、気持ちの良い日光を背中に浴びて、沢山の汗をかいてみましょう。
また、運動後のシャワーにも一工夫をする事も可能です。
手足に温水と冷水を交互に繰り返してかけて遊んだりするだけで、自律神経を鍛える事が可能です。
非定型うつ病の際に気にして欲しい生活週間の一つ一つ
コーヒー
カフェイン成分には睡眠欲を取り、過眠症の方にはより効果が期待出来ます。
しかしながらパニック発作と併発をする場合には、要注意が必要です。カフェインを大量に取ると、ドキドキやイライラ、震え等が頻繁に出現したという報告も有り、発作につながりやすくなってしまう可能性があります。
タバコ
喫煙はうつ病の方にはあまり好ましくはありません。
タバコは三環系抗うつ薬の効果を弱めてしまう作用がニコチンに存在しており、投薬の妨げになる事も考えられます。
しかしながら禁煙にはストレスも生じますので、自分の心と相談をしながらゆっくりと解決出来れば最高です。
アルコール
抗うつ薬や安定剤等を服用している方は、極力アルコールは控える様にして下さい。
アルコールには血中濃度があがり、薬が効きすぎてしまう可能性があります。
お酒を飲んでいる時には気持ちも高揚しますが、飲んだ後には急速に気持ちの不安等に対する反動が高まり、更なるアルコール依存症にも発展する可能性があります。
パソコン
肩こりや腰痛、目の疲れと言った、ストレスがとても溜まりやすい作業になりますので、極力長時間のパソコン作業はなるべく控えて下さい。